アルコール除菌 正しい使い方

アルコール除菌

はじめに

スタッフの手指の消毒や調理器具の消毒、手で触るところの消毒をするなど様々な用途に使用できるアルコール。

アルコールを置いている飲食店は非常に多いと思います。

焼肉-kai-でも掃除用の液とは別にアルコールも置いてあります。

正しい使い方をすれば、消毒効果に限定して言えば手洗いよりも効果的と言われています。

せっかく決して安くはないアルコールを置いているのに、手を消毒する際や、まな板・包丁を消毒する際、効果の薄い使い方をしている人を良く見かけます。

食中毒は飲食店には命とりです。

正しい使い方を覚えて、効果的にアルコール除菌を行い、食中毒や感染症を予防しましょう。

アルコール除菌の正しい使い方

乾いた箇所に使用

私がこの記事でとにかく伝えたいことは、アルコール除菌は乾いてから行うということです。

濡れているものに使用しても効果は薄いです。

よく目にする誤った使い方に

  • 手を洗いまだ濡れている手をアルコール消毒する
  • 洗って濡れているまな板や包丁をアルコール消毒する

などがあります。

これだけ伝われば、正直この記事でお伝えしたいことの90%は完了です。

簡単に濡れているものに対して使用しても効果が薄い理由を説明すると、濃度が下がるからです。

アルコールが細菌やウィルスに対して有効な効果を発揮する濃度の幅は非常に狭いです。

そのため、濡れたものに使用するとアルコール除菌の効果が大幅に失われてしまいます。

現在、猛威をふるっているコロナウィルスですが、コロナウィルスを除菌する際は、濃度70%以上95%以下のエタノールを使用すると良いと言われています。

十分な量を使用する

もう一つが十分な量を使うことです。

例えば手を消毒する際、アルコールは揮発性がありますが、手に取ったアルコールが一瞬でなくなってしまうような量では効果が薄い可能性があります。

十分な量をとって使用し、手全体になじませましょう。

特に爪の間などが消毒されるよう、しっかりと消毒しましょう。

アルコール使用時の注意点

変質に注意

アルコールを使用する際、除菌・消毒はもちろん、掃除などにも利用することがあり様々な箇所に使用するかと思います。

例えば、『塗装』面にアルコールを使用する場合、ウレタン塗装であれば問題は発生しにくいですが、ラッカー塗装や水性塗装の場合、問題が生じる可能性があります。

金属においても、ステンレスであればアルコールに強いですが、スチールやアルミなどは腐食する可能性もあります。

コロナ下でアルコール消毒をする機会が増え、よく聞く失敗例がアクリル素材へのアルコール消毒です。

コロナ対策として『アクリル板』を設置する事も多いですが、アクリル版にアルコールをかけると白化してしまうため、絶対に避けて下さい。

他にも、ドアノブの素材にアクリルが使われており、繰り返しアルコール消毒する事で亀裂が入るなどの問題も発生しています。

誤飲等に注意

ご家庭でもアルコールを使うようになったという所も多いかと思います。

誤飲や目などの粘膜にかかってしまうなどの問題が発生する可能性もあるため、特に小さなお子様やペットなどがいるご家庭は注意しましょう。

アルコール種類に注意

手など人を消毒する際は、医薬品または医薬部外品のアルコールを使用しましょう。

様々なアルコールが販売されていますが、『医薬品、医薬部外品』以外のアルコールは人体への消毒目的の使用は認められていません。

アルコールを購入する際、様々な濃度の商品が販売されているかと思います。

国や機関によって推奨する濃度は異なりますが、60%台のアルコールでも一定の有効性はありますが、70%以上の濃度が望ましいとされています。

しかし、何度も同じ箇所を消毒する際は、90%以上など濃度が高いと特に肌荒れの原因となるため注意しましょう。

アルコールで除菌できないもの

現在猛威を振るっている新型コロナウィルスにも有効な、除菌・消毒効果の高いアルコールですが、除菌できないものもあることを覚えておきましょう。

除菌できないものには以下のようなものがあります。

ノロウィルス

毎年寒い時期に猛威をふるうノロウィルスはアルコールで不活性化させる事のできないウィルスとして有名です。

予防策や対応策を誤ると、集団感染する可能性もある強いウィルスのため、しっかりと知識をつけておきましょう。

ノロウィルスには次亜塩素酸ナトリウムが有効です。


ノロウィルス
飲食店のノロウィルス対策

11月から2月の寒い時期に猛威を振るうノロウィルス。小さなお店での集団感染は命とりです。しっかりとした知識を身につけておきましょう


詳しくは上記記事に記載しているので、良ければご覧ください。

ウェルシュ菌

ウェルシュ菌は人間の大腸に住んでいる常在菌で、畜産食料品の腸内にも住んでいます。

食中毒を引き起こす菌でアルコールでの除菌も難しく熱にも強いです。

ウェルシュ菌は一度『芽胞』を作ってしまうと加熱しても死滅しません。

作り置きしたものや、常温に長くさらしていると急速に繁殖しますので注意しましょう。

セレウス菌・ボツリヌス菌

土の中や水の中にも存在するためあらゆる食材に付着している可能性があります。

こちらも熱に強いので、食材はよく洗って使用するなどの予防策をとりましょう。

常温に放置せず、冷蔵するものは冷蔵し、加熱も十分に行いましょう。

記事作成日:2016.11.12
最終更新日:2022.03.03