飲食店のノロウィルス対策

ノロウィルス

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目に見えないウィルスしっかり意識してますか

お客様にお金をいただいて営業しているプロであるべき飲食店スタッフ。 衛生面なんて当然家庭以上に気を付けなければいけないですし、何かあれば保健所の調査が入り、営業停止処分を課されます。 マスコミなどに発表されると噂は広まり、小さな飲食店では死活問題につながります。

それにもかかわらず、驚きの行動をする人はもう頻繁に見かけます。 目に見える汚れだけでなく、細菌・ウィルスの存在を意識しましょう。

特に今回お話しするノロウィルスは感染力も強いため、スタッフやその家族に感染者が出た場合は細心の注意を払いましょう。 また、飲食店にはたくさんのお客様が訪れるため、ノロウィルスを持ったお客様が来店されることも当然あります。

全てのお客様を感染者と仮定して接客することなどまず不可能に近いので、完全な対策は難しいですが、しっかりと知識を身につけてできる限りの最大の対策をとりましょう。

ノロウィルスの感染源

ウィルスの一種であるノロウィルに感染することで、嘔吐や下痢、発熱といった症状を発します。 その感染源は主に食品からの感染人から人への感染です。 細かく言うと、経口感染、接触感染、飛沫感染、空気感染などの多様な感染経路があります。

感染力が強いため、毎年どこかで集団感染が発生しているとても怖い感染症です。 日本では多少前後しますが、寒い時期の11月~2月にかけて流行します。

ノロウィルス感染予防対策

ウィルスという特性上、100%の予防対策は厳しいですが、それでもできる限りの予防策をとりましょう。

手洗いの徹底
基本中の基本でノロウィルスだけでなくその他の感染症対策にも効果があります。 石鹸をぱっとつけてぱっと洗うような洗い方ではなく、職場で正しい手洗いをするよう徹底しましょう。 知識のある方は、石鹸ではノロウィルスを殺すことはできないのではないかという方もいらっしゃると思いますし、その通りですが、完全でなくてもウィルスを洗い流すことは可能です。

生鮮食品の洗浄
食材の洗浄を徹底しましょう。牡蠣等の二枚貝をお店で取り扱っている場合は、調理の際中心部までしっかり加熱しましょう。

感染者が出てしまった場合の対策

残念にも感染者が出てしまった場合(お店が集団感染を引き起こした場合ではなく)そこからの対策が不十分だと、 お店のお客様に感染し集団感染となると最悪の事態を招きます。確実に対策を取りましょう。

お客様がお店で嘔吐
お客様が体調を崩してお店で嘔吐された場合、飲みすぎによる嘔吐も考えられますが、ノロウィルスの危険がある季節は、全てノロウィルスをもっているものとして対処しましょう。

よく嘔吐物をふき取った際に、飲食店にある消毒用のアルコールを持ち出してくる方がいらっしゃいますが、一部のノロウィルスを殺す効果のあるものを除き、基本的にはアルコールでノロウィルスは殺せません。 そんなの知ってるよ。という方ばかりだと嬉しいのですが、知らない人も非常に多いです。

ではどうやって殺すかというと、次亜塩素酸ナトリウムを使うか熱湯を使って殺菌します。

下記のような専用の商品も売られています。


事前に次亜塩素酸ナトリウムの用意があれば、嘔吐物を処理した後に、次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒します。

嘔吐があった場合、すぐに処理しないと乾燥させてしまった場合、ノロウイルスが空気中に漂うことがあり、口に入って感染することがあります。

次亜塩素酸ナトリウムがお店になくても、慌てないでください。飲食店であればどこにでも置いてあるハイターを使って消毒液を作ることができます。 ただし、塩素系の漂白剤に限ります。

【消毒液の作り方】
①よく洗った500mlのペットボトル
②塩素系漂白剤
③あればじょうごなど(金属不可)

上記3点を用意し、ペットボトルに少し水を入れ、ハイターキャップ2杯分を入れ、残りを水で満たしよく振れば完成です。

雑巾などに作った消毒液を十分につけ、消毒します。嘔吐物は思っているよりも広範囲に飛び散っている可能性もあるので、しっかりチェックしましょう。 また作業の際は必ずマスクと手袋を着用しましょう。作業後は直接触っていなくてもしっかりと手の洗浄・消毒を行ってください。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムには金属腐食性という性質があるため、金属類には使用できません。 金属製品や漂白剤を使えないものに付着してしまった場合は、85℃以上の熱湯に1分以上つけるか、それも無理な場合はアイロンのスチーム機能を使いましょう。

スタッフやその家族が感染
スタッフ本人はもちろん、スタッフの家族が感染した場合も十分な対策をとりましょう。 本人に症状が発症していなくても体内にウィルスを持っている可能性があります。

ノロウィルスに感染しても、インフルエンザのように出勤停止させなければならないといった決まりはありません。 休んでもらうのが一番確実ですが、ウィルスは長いと1か月以上も体内に残っている場合もあり、1か月も仕事を休ませるのは現実的ではありません。

症状が落ち着いたら働くことになると思いますが、その際は、症状はおさまっていても自分がウィルスを持っており、万が一お客様に感染させてしまうとものすごく大変なことになる。 という自覚をしっかりと持ってもらいましょう。

可能であれば、食品を扱わない作業をしてもらう。それも無理な場合は手洗い・消毒の徹底、手袋やマスクの着用等を徹底させましょう。 最低でも生食の取り扱いは避けてください。

そして共用のタオルは絶対に使用しないよう気をつけましょう。 そして少しひどいようにも思えますが、ウィルスを持っている可能性のあるスタッフが触れたものは、先ほどの次亜塩素酸ナトリウムで消毒した方が良いでしょう。

最後に

これらの対策をしっかりと行っても、100%防げるわけではないので、本当に怖ろしいです。 お客様がひっそりとトイレで嘔吐しているかもしれませんし、ひっそりと片付けて帰っているかもしれません。 スタッフの家族が感染していても申告していないかもしれません。

スタッフ全員がしっかりとした知識を持っていれば、目と鼻の数が増える分、しっかりとした対策をとることができると思います。 リスクを少しでも減らせるよう対策をとりましょう。

記事作成日:2016.11.05

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