画像使用時の注意事項と無料で使える画像サイト

飲食店における画像の使用
飲食店などのお店をやっていると、様々な場面で『画像』を使用する事があるかと思います。
- WEBページ作成
- 宣伝チラシ作成
- アルバイト募集の張り紙作成
- 案内表示作成
自分で作成した画像や、撮影した写真を使用する際は、問題になる事は少ないかと思いますが、それでも注意が必要です。
また、用意しなければならない画像がたくさんある場合は、全てを自分で撮影、作成していては時間がかかってしまいます。
そういった際は、『NET上で入手できる画像』を利用すれば、クオリティの高い画像を簡単に入手する事ができます。
個人的に画像を楽しむ際は、問題にならない場合であっても、特に商用利用する際などは、何も考えないで画像を使用していると大きな問題となってしまう可能性があります。
NET上にある画像はもちろん、自分で撮影した写真、作成した画像であっても問題になる可能性もあり、知らなかったでは済まされないため、しっかりと勉強してから画像を使用するようにしましょう。
また、『商用』であっても無料で使用できる画像をダウンロードできるサイトもいくつかご紹介したいと思います。
画像取扱いの注意事項
NET上の画像はもちろん、自分で撮影した写真であっても、それらには様々な権利があり、使用方法を誤ると問題になる可能性があります。
以下に挙げるような権利をしっかりと理解して、画像を使用しましょう。
01著作権
誰もが聞いた事のある言葉だと思います。
インターネット上に掲載されている画像には著作権があります。
無断でダウンロードして使用する行為は著作権の侵害です。
インターネット上で写真や画像などを簡単にダウンロードする事ができますが、特に『商用利用』などは絶対に止めましょう。
自分で撮影したもの
自分で作成したもの
使用の許可を得たもの
基本的に使用できる画像は、上記のような画像です。
しかし、自分で撮影、作成した画像であっても使用できない場合もあるため、この後の項目もよく読んでいただければと思います。
02肖像権
『人物』の写真を使用する際は特に注意が必要です。
例え自分で撮影した写真であっても、その人と判別可能な状態で掲載することはできませんので、掲載する際は必ず本人の了解を得ましょう。
例えば、飲食店の場合、求人広告を出す際にスタッフの写真を載せる事は多いと思いますが、必ず本人に確認しましょう。
その人と判別できないような写真を使うか、素材サイトなどから使えそうな写真を入手するのも1つの方法です。
03パブリシティ権
パブリシティー権は、著作権や肖像権、プラーバシー権に大きくかかわる権利です。
パブリシティ権(パブリシティけん、英: right of publicity)またはパブリシティの権利は、人に備わっている、顧客吸引力を中核とする経済的な価値(パブリシティ価値)を保護する権利を言う。
パブリシティー権の対象は、主に『有名人』や『著名人』など、多くの人が知る人物で経済効果のある方の権利を守るための法律です。
有名人の写真を使って『利益を得る行為』を行った場合、『パブリシティ権』の侵害にあたる可能性が高いです。
飲食店の宣伝を行う際に、芸能人の方の写真などを使用しているのを見かける事がありますが、訴えられる訴えられないは別にして、無断で使用していれば『パブリシティ権』の侵害にあたる可能性が高いです。
パブリシティ権に関しては『明確な判断基準』が無いため、写真などを使用する事で『集客』という効果を生む可能性があるため、使用を避けるのが無難ではないでしょうか。
使用される際は、十分に気をつけて下さい。
04商標権
私達の身の回りにある商品やサービスの中には、『商品名』や『ロゴ』などが商標登録されているものがあります。
テレビなどで、商品のロゴなどにモザイクがかかっているシーンを見た事のある方も多いと思いますが、動画や画像などに『商標登録』されているロゴやあ商品名が写っていると、商標権の侵害にあたる可能性があります。
飲食店においては、写真やメニューなどを掲載する際、特にアルコールなどの場合、商標登録された商品名やロゴが写る可能性が高いです。
その会社の商品を販売しているため、訴えられるようなケースはほとんど無いかとは思いますが、『商標権』という権利がある事を認識しておきましょう。
焼肉-kai-も、アルコールの瓶などをメニューに掲載していますが、メーカーにメニューに画像を載せたいので画像を提供してもらえないかお願いして使用しています。
05景表法
景表法により、商品やサービスの『品質』『内容』『価格』等を偽って表示する事を規制しています。
偽る事はもちろん、『誇大』な表現を用いたり、『勘違い』させる表示も記載してはいけません。
例えば、外国産の商品にもかかわらず、日本の国旗の画像などを掲載する事で、『国産』であるかのような誤解の招く表示をしたり、果汁100%でない商品を果汁100%であるかの表示をしたりと、画像を掲載する事で、本来の商品よりも優良であるかのように誤認させる表示を行わないように気を付けましょう。
今回は画像のお話をしていますが、当然『文字』に対してもこの景表法は適用されるので、文字や文章の内容にも注意しましょう。
無料で使える画像提供サービス
上に挙げたような決まりを守るためには、画像を自分で用意したり、作成したりと大変な手間がかかってしまいます。
しかし、これから挙げるようなサービスを使用すれば、ネット上で簡単に画像を入手する事が可能です。
『無料』で使う事のできるサービスもたくさんあり、非常に便利です。
しかし、無料で使えるサービスであっても100%安全というわけではないため、信頼できるサイトの画像を利用する事をおすすめします。
また、サイトによって画像使用にあたり制限がある場合もあるため、利用規約はしっかりと読むようにしましょう。
特に、『商用利用』可能であるかは必ず確認しておきましょう。
今回は、『商用利用可能』な有名な無料画像提供サイトをいくつかご紹介したいと思います。
いらすとや
このような柔らかい感じのイラストを見た事はないでしょうか。
とても有名なサイトで、様々な場面で利用されているのを見かけます。
公的な機関で作成されているものにも利用されている程です。
飲食店に合ったシチュエーションの画像なども豊富にあるため、飲食店においても使い易いサイトではないでしょうか。
イラストAC
こちらも写真ではなく、イラスト画像を扱うサイトです。
非常に多くの画像がありとても有名なサイトです。
私も良くイラスト画像をネット上で探しますが、『いらすとや』と『イラストAC』を探せば、ほぼ目的の画像を見つけることができています。
イラストACはメールアドレスを使ってユーザ登録をする必要があります。
もちろん無料会員であれば費用はかかりませんが、一日にダウンロードできる画像数に制限があるため注意しましょう。
写真AC
『イラストAC』と運営元が同じサイトで、『写真』を取り扱うサイトです。
私が書いているこのブログの写真の大部分は写真ACさんからダウンロードしたものです。
こちらもイラストAC同様メールアドレスによるユーザ登録が必要で一日にダウンロードできる画像数に制限があります。
イラストACと写真ACのアカウントは1つのアカウントで併用することができます。
picjumbo
こちらのサイトは、海外のサイトです。
日本語には対応していないため、写真を探すのは少し難しいですが、日本の写真とは雰囲気の違う写真があります。
オシャレな雰囲気の写真をお探しの方にはオススメです。
カフェなんかをされている方には使える写真が多いのではないでしょうか。
food.foto
プロのカメラマンが撮影した『食材』や『料理』、『ドリンク』『食器』など飲食店で使えそうな写真を数多く取り扱っています。
食材の写真が欲しい場合、自分でキレイに撮影するのは中々難しいですが、そういった時におすすめです。
サイト利用時の注意
上に挙げたサイト内の画像は、基本的に無料で利用することができ、商用利用可能です。
そして、その多くがクレジット表記不要(著作権元の表記)で利用できるためとても利用しやすいです。
無料で利用はできますが、画像の著作権を放棄しているわけではないので、各サイトに利用規約の書かれたページがあるので、一度しっかりと読んでから利用しましょう。
特に商売をされている方など、無料の画像を商品に印刷して売るなどの行為は禁止されている事がほとんどなので、注意してください。
また、ここで例に挙げたサイト以外にも多くの画像サイトが存在します。
使いたい画像が見つからなかった際は、他のサイトも探してみて下さい。
繰り返しになりますが、画像サイトを利用される際は、利用規約をしっかりと読んで、ルールを守って画像を利用しましょう。