蛍光灯をLED化して電気代コスト削減

LED化できる蛍光灯
以前の記事で、『電球』をLED化して電気代を削減する方法と効果を記事にしました。
電球のLED化は、ただ電球をLED電球に交換するという簡単なものでしたが、蛍光灯の場合は違います。
一般の蛍光灯は『放電型ランプ』で、ランプの中で放電現象を起こして、その光を反射させて光源としています。
そのため、蛍光灯には、『安定器』と『グロー球』が組み込まれています。
しかし、LED蛍光灯は『放電型ランプ』ではないため、安定器やグロー球は不要です。
本来であれば安定器とグロー球を外して、回路を組み替える作業が必要になりますが、この工事は電気工事士の資格が必要です。
では工事が必要なのかというと、工事不要で交換できる場合もあります。
もちろん工事をして交換するのが一番良い方法で安全・確実だと思います。
これから書く方法はあくまでも自己責任でお願いします。
焼肉-kai-ではこの方法で問題なく交換することができました。
蛍光灯の種類
まず、蛍光灯には種類があります。
グロー式(品番がFLから始まる)
ラピッド式(品番がFLRから始まる)
インバーター式(品番がFHFから始まる)
蛍光灯器具から種類を見分けるのが一番確実ですが、間違いなく器具に合った蛍光灯を使用しているのであれば、電球に書いてある品番からも確認できます。
グロー式(蛍光灯にFLから始まる品番が記載されている場合)の場合は、工事不要でLED蛍光灯に変更することができる可能性が高いです。
ラピッド式とインバーター式の蛍光灯の場合は残念ながら対象外です。
LEDの蛍光灯に変えたい場合は、照明器具を交換するか、工事の必要があります。
交換方法
お使いの蛍光灯器具がグロー式であった場合は、グロー球を外すだけでLED蛍光灯に交換できる可能性が高いです。
グロー球は、点灯管とも呼ばれ、100円均一などでも売られているもので、自分で交換する事もある部品です。
そのため、回しながら引き抜くだけであっさり外れるので、何も難しくありませんでした。
グロー球を外したら、あとは蛍光灯をLEDのものに付け替えるだけで作業は完了です。
計算基準
通常の蛍光灯とLED蛍光灯を使った際の費用を比較するための、計算の基準とする金額は以下のようにしています。
営業時間 14:00~24:00 ⇒ 1日 10時間
営業日数 ⇒ 24日
1月の使用時間 ⇒ 240時間
費用効果計算
1ヶ月使用した場合
購入費 : 1(本) × 220(円) = 220円
電気代 : 240(h) × 0.04(kW) × 25(円) × 1(本) = 240円
計 : 360円
購入費 : 1(本) × 620(円) = 620円
電気代 : 240(h) × 0.018(kW) × 25(円) × 1(本) = 108円
計 : 728円
1ヶ月使用しただけでは、蛍光灯の購入費のため、『通常の蛍光灯』に軍配が上がります。
2ヶ月使用した場合
購入費 : 1(本) × 220(円) = 220円
電気代 : 240(h) × 2(ヶ月) × 0.04(kW) × 25(円) × 1(本) = 480円
計 : 700円
購入費 : 1(本) × 620(円) = 620円
電気代 : 240(h) × 2(ヶ月) × 0.018(kW) × 25(円) × 1(本) = 216円
計 : 696円
たった2ヶ月使用しただけで、LED蛍光灯代の元を取り、『LED蛍光灯』に軍配が上がります。
まだ切れていないタイミングであっても、LEDに買い換えれば2ヶ月で元がとれてしまいます。
通常の蛍光灯
購入費 : 1(本) × 220(円) = 220円
電気代 : 240(h) × 12(ヶ月) × 0.04(kW) × 25(円) × 1(本) = 2,880円
計 : 3,100円
購入費 : 1(本) × 620(円) = 620円
電気代 : 240(h) × 12(ヶ月) × 0.018(kW) × 25(円) × 1(本) = 1,296円
計 : 1,916円
1年使用した場合、わずか蛍光灯1本で『1,584円の節約』が出来る計算になります。
当然、LED蛍光灯の方が長持ちし、買い替えまでの期間も長くなるため、期間が長くなるほど節約効果は大きくなっていきます。
当店では、厨房と事務所にしか蛍光灯が無いため、全部合わせて10本程度しかないため、それ程効果は大きくありませんが、蛍光灯の利用本数の多い施設においてはかなりの節約効果が期待できるのではないでしょうか。
最後に
今回は、焼肉-kai-での利用モデルで計算を行いましたが、施設によって、『点灯時間』や『電気料金単価』、『使用本数』など異なるため、施設の状況に合わせて節約効果を計算してみて下さい。
あくまでも、単純な計算方法で効果を計算しているため、上に書いた程の効果があるかは確かではありませんが、是非交換を検討してみて下さい。
電気代削減の他にも、『従来より明るくなる』、大型施設であれば、『交換の手間が減る』といった他のメリットも出てくるかと思います。
今回、近くの店舗を数店舗まわってみましたが、安いLED蛍光灯は見つける事ができなかったため、LED蛍光灯はネット通販で購入しました。
くれぐれも、交換する際は、『交換可能な機器かの確認』、『W数の確認』、『明かりの色の確認』を忘れないよう気を付けて下さい。