動力(低圧電力)を主開閉器契約に変更して固定費を削減

主開閉器契約

対象となる施設

今回の、『動力(低圧電力)を主開閉器契約に変更して固定費を削減』する方法は、『3相機器』を使われている店舗様で、『負荷設備契約』をしている店舗様が対象です。

『3相機器』は、『三相200V』を使用する機器で、『単相200V』とは異なるため注意が必要です。

基本的には、毎月2枚の検針票が届く方が対象です。

検針票の契約種別に『低圧電力』などと記載されている可能性が高く、『従量電灯』は、契約種別が異なり対象外です。

『3相機器』の利用のある対象の施設で、契約電力が比較的大きい(およそ10kw以上)店舗、電気料金に占める基本料金の割合が大きい店舗、同時に稼働しない設備をお持ちの店舗は特に削減の可能性が高いです。

対象の施設であっても、契約容量の小さい店舗は特にあまりにお得にならない可能性が高いので注意が必要です。

それでは細かい内容をご説明したいと思います。

負荷設備契約と主開閉器契約

基本的に何も契約内容を変更していなければ、『負荷設備契約』になっている店舗さんがほとんどだと思います。

今回は、その負荷設備契約を主開閉器契約に変更して電気料金を削減するわけですが、簡単に負荷設備契約と主開閉器契約の違いについてご説明したいと思います。

負荷設備契約とは

まずは、負荷設備契約の契約容量の算定方法です。

稼働状況や使用状況に関わらず、『全ての設備を同時に稼働させた時の最大容量が契約容量』になります。

電気使用量イメージグラフ

上図の赤線のイメージです。

例えば、5kwのエアコンが5台あれば25kw契約になります。

主開閉器契約とは

主開閉器契約の契約容量は、電流値や稼働時間に合わせて設定します。

例えば、1日一回、Aという機器で材料を混ぜ、Bという機器でAで混ぜた材料を焼くとします。

その場合、AとBの機器は同時に稼働することはありません

また、エアコンなどは付けた瞬間から電気使用量はぐんと上がり、時間がたつと安定していきます。

主開閉器契約では、こういった稼働状況や安定値などを見て契約容量を決定します。

上図の青線のイメージです。

主開閉器契約の内容

主開閉器契約は負荷設備契約に比べて、契約容量を下げることで『基本料金が下がるため経費削減』することができます。

この『契約容量』の下げ幅が大きければ節約効果は大きいですが、小さければそれ程節約する事ができないため、施設によって削減幅が異なるので注意が必要です。

全ての設備の最大容量によって契約容量を決定する負荷設備契約であれば、ブレーカーが落ちるといったことは起きにくいです。

安定値や稼働状況で契約容量を決める主開閉器契約だと場合によっては、ブレーカーが落ちるのではないか。

というのが私の最大の疑問でした。

飲食店でブレーカーが営業中に落ちてしまっては大変ですし、もし誰も人がいない状況でブレーカーが落ちてしまえば、食材をダメにしてしまう危険性があります。

営業の方に聞くと、『一時的に契約容量を越えてもブレーカーが落ちないよう機器を取り付ける』ので、落ちないとのことです。

契約容量を削減してから5年以上経ちますが、ブレーカーが落ちるといった事は起きていません。

経費削減例

では、実際にどのくらい経費削減できるか計算していきたいと思います。

焼肉-kai-では、実際に営業の方にお店まで来ていただき、計測を行ってもらいました。

計測の結果、27kw ⇒ 15kwに契約容量を変更できるとのことでした。

九州電力さんの契約容量1kw当たりの単価は 993.6円なので、

993.6円 × ( 27kw - 15kw ) = 11,923.2円の節約となります。

しかし、ここからが重要です。

先ほど機器をとりつけて一時的に契約容量を越えてもブレーカーが落ちないので心配ないとお話ししました。

焼肉-kai-の場合はリース契約をして、機器を取り付けるため毎月7,900円の料金が7年間かかります。

再計算すると、

11,923.2円 - 7,900円 = 4,023円(毎月) の節約です。

契約容量をあまり下げれない店舗様は、節約効果が小さくなるので注意しましょう。

リース契約に関して

リース契約をして7年間の間、毎月7,900円を支払うのですが私が契約した会社さんの場合ですが、その内容の気になるところを書いておきます。

途中で機器が壊れた場合

途中で機器が故障したとしても、リース料の中に保守料が含まれているため、無償で修理・交換してもらえます。

移転や新規設備導入時

移転をした際や、新しく低圧電力を使用する機器を購入・設置した際は連絡して契約内容を変更する必要がありますが、費用はかからないとのことです。

変更が上手くできなかった場合

リース契約は全ての確認が取れてから行われるので、万が一不具合等があった際はこれまで通りとはなりますが、費用が発生するといったことはありません。

7年のリース契約終了後

無事7年間のリース契約を終えると、そこからは毎年10分の1の料金で再契約し、利用することができます。

ここからの削減率は太いです。

主開閉器契約に変更する際の注意事項

必ず変更できるわけではない

何らかの不備があった場合は変更できない場合もあるようです。

また、契約容量の削減が小さい場合、リース料金を加味すると損をしてしまう可能性もあるため、設備の状況によって左右されるため注意しましょう。

7年内に商売を辞める場合

不幸にも閉店してしまう際や、商売を辞める予定のある方は損をしてしまう可能性があります。

商売を辞めて、店をたたんだ場合であっても、残りのリース料は支払わなければいけません

電力が一時ストップ

ブレーカーの切り替え工事を行う際、約10分。

長くて20分ほど電気がストップします。

私は、これが原因で夏場の変更を断念し、冬に変更するようにしました。

電力使用料金は変わらない

あくまでも、契約容量が下がった分の基本料金が安くなるだけであって、使った電気量に対する料金は高くなったり、安くなったりしないので注意してください。

主開閉器契約への変更方法

九州電力・関西電力・東京電力等、どこの電力会社さんでも、また新電力を契約していても変更は可能ですが、業務委託された会社さんが実際の入り口になっていると思います。

焼肉-kai-ではお電話をいただき、興味があったので、実際にお店に来ていただき説明を受けて契約に進んでいます。

九州近隣の方であれば、弊社もお願いした株式会社 ユニバーサルリンクスさんにご連絡してみてください。

その際は紹介特典があるようなので是非、焼肉-kai-のお名前を出していただけると嬉しいです。

関西、関東の場合も、場合によっては対応するとおっしゃっていましたが、『主開閉器契約』などで調べて、お近くの会社さんを探すのが良いかもしれません。

記事作成日:2016.12.21
最終更新日:2021.08.05